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05/31/2004

「きょうのできごと」柴崎友香

「きょうのできごと」柴崎友香 河出文庫

天気が良いし、海でも見に行こうと思って、電車に揺られていく間に小説も読みたいから、気になっていた柴崎友香の小説(理由の一つに保坂和志が解説を書いていた)を読んでいくのはどうだろう、と思って買ってから海に行った。

面白い小説だった、ある一日のある出来事を登場人物の幾人かを時間軸をずらして切り取り、それぞれの視点が一つの短編としてつづられていく小説。ある出来事っていうのは大阪から京都に引っ越した大学生の引越し祝いの一夜の顛末を描いているのだけど、各章、視点が一つなのが徹底していて、その時どう思ったのか、その時興味があるものやその時、何を考えているのか、なんかがしっかりと描かれているように思った、そして、それゆえ誰とも通じ合うことはないのだった。
文体が保坂和志が指摘しているように対象が絶え間なくずっと動いていて、それもきっと面白いことの一つなんだろう。
僕が心に残ったのは一番最後の章、正道という人物がコンビニに買出しに行くところで、なんと言う描写なんだろうかと、ちょっと感動した。

面白かったので結局、ほとんどを読んで、電車の中だけでなく、帰り道、本を読みながら歩いて、結局、部屋の中でも読んだ。面白い小説を読んでいる間はとても良い時間なのだった。柴崎友香の小説は他のも読んでみよう。

映画にもなったそうだけど、こういう小説はきっと映画では難しいんじゃないのか、と思った。普通の青春モノにだって平気でなりうる。


海は葛西の臨海公園に行って、東京湾を近くで見てきた。駅を下りると潮のニオイがして、海に着たんだな、と思う。今日の天気は晴れていたけど、僕がついた頃には大分雲がでていて、キレイな青だった海の色が雲が増えていく段階で灰色に変わっていき、灰色に変わったと思うと風が強くなってきて、風に飛ばされた砂粒が、ビーチサンダルと短パンのいでたちでいた僕の足に当たって、ちょっと痛かった。

日曜日の夜に下書きにしていたのだけど、ココログが不調だったので放っておいたら公開していた。

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