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12/30/2004

アメリ

アメリ 監督・脚本 ジャン・ピエール・ジュネ 2001年製作。

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モンマルトルの喫茶店で働くアメリ(オドレイ・トトゥ)はふとしたきっかけで前の住人の宝物を発見し、それを何とかして本人に届けその喜び様をみて、周囲の住人たちにもキマグレなイタズラのような、おせっかいやら親切やらをしはじめる、そのうちある人物の趣味と追いかけている秘密とその人に興味を持つのだが…自身の内から外に向かう成長物語。

キレイな映画だな、と思った。公開時、ちょっと流行っていたのを思い出したけど、あんまり興味がなかった。僕が覚えているのはそのころアメリの好きなことの一つである クリームブリュレの表面を割る というのの影響か、巷ではそのデザートが出回っていて結構好きだったのだけれども、今それを食べたいと思うと気軽に買えるところには売っていない、そして僕が食べたクリームブリュレには割るなんていう行為は一切なかった…多分僕がクリームブリュレだと思って食べていたのは、クリームブリュレではなかったのだ、今わかる真実。これが便乗詐欺ってヤツか…
帽子を床に投げつけ、訴えてやる! これだ!これが正しいスタイル。振り込め詐欺にはこの対処法でぜひ。

全体的に赤と緑のコントラストで彩度の高い画面、小物が凝っていたり、いたるところに手が加えられているのが見ていて面白かったのと、お父さんの家の空の雲がまるで印象派のような空でそれはとてもきれいだったのだけれど、それがCGなのか、それともゴッホの見た南フランスの空(そこが南フランスか知らない)は本当にああいう風な色彩と蜘蛛の巣が宙に舞って空中に渦ができるのだ、と誰だったかが書いていたのを思いだして、気になる。もしかしたらフランスとかって全体的にああいう雰囲気なのかもしれない、一体どうなんだろう…フランス人はワインが水らしい、もちろん全員アル中。だからフランス人にはそう見えるのかも…

アメリ役のオドレイ・トトゥはハマリ役。お父さんのかかわる小人のエピソードは面白かった。あとアメリが得意とする水切りは、なんだかやりたくなってしまいます。

社長から借りた映画を7本全部見終わって、後半になって安心してみることが出来るのが出てきたけど(これは時代性ってやつなんだろうか、とかとも思った)僕は最後まで気を抜かずにみていました、アメリだって、最後の最後、狂ってしまった野菜屋の店主がマシンガンを持って全員射殺とかも、頭の隅にちょっとは意識して、そういうのが来るかも、とちょっとした不安になりながらも楽しむっていうのは面白かった、予備知識をもたずに見る映画っていうのが本来の楽しみなんだろうな、と思った。

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部屋がものすごく散らかっているので、明日は大掃除。オレンジオイルっていうのを買ってこよう、と誓いつつ。

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