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12/29/2004

THX-1138 ディレクターズカット

THX-1138 ディレクターズカット...THX-1138 George Lucas Direcor's Cut 監督ジョージ・ルーカス 1971年製作(リメイク版らしい、製作総指揮にフランシス・フォード・コッポラ)
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ジョージ・ルーカスの長編処女作、でこれも社長からお借りしたものです、この作品を僕は全然知らなかった。

サイボーグを作る未来の工場では、人間は薬によって精神を管理され延々と作業のために生きていた。精密な作業によって心身消耗したTHX-1138はルームメイトとともにその薬を投与しない生活をすることに決め、人間性を取り戻していくとともに、生き方を変えていくのだが、それが当局にしられ…

1971年の作品をリメイクしたのかシーンを追加したのかわかんないけど(当時の上映に際しては結構削られたそう)あんまり古く感じなかったのは丁寧に作られているからなのか、それともリメイクした部分が相応多かったのか、ほぼ真っ白い世界、全員坊主で繰り広げられるので、演劇のよう。所々ゴージャス。
俳優は個別の判別が難しくて、展開も淡々と進んでいくので緩急がよくわかんなかったりした、感情が抑制された薬を飲まされているので表情はナカナカによみとれない(だから薬がなくなったときに出てくる表情はドキっとする)抽象的な感じがして、なんだかとっつきにくいなーと思ったのでした。
けど最後のほうのカーチェイスはカッコイイ。一番最後、スタッフロールが現れるときに音楽と色彩がどーんと現れるのにはちょっと おおう と感じた。そういえば劇中に音楽は殆どというか全然(ブブブブというようなノイズはあった)なかったことに気付く。…意外と発見があった。表現をミニマムにしていくと機微がみえてくる。

管理されることとそれから自由になることっていうのは、どっちもどっちなのだろうか…極端の両端をみせられてそれが二択しかありえないという状況のほうが恐ろしい気がする。

二枚組でもう一枚のほうに結構詳しい話とか収録されているんだろうけど、今回、視聴せず。なぜなら次の一枚が待っているからだー

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