四丁目の夕日
四丁目の夕日 山野一
貧乏な印刷工の息子である別所たけしは優秀な生徒で、両親の悲願であった一流大学受験を控え、順風満帆とはいかないまでも、精一杯未来に希望をもてるように頑張ってきていたのだが、ある事故がきっかけで人生の軌道が狂っていく過程を描いた長編漫画。長らく絶版だったらしい。
ちょっと怖いっていうかトラウマになるような漫画…でそこいらの恐怖漫画より全然怖い。
僕だっていつこうなるかわかんないので、読んでいくうちに僕の目はだんだんと死んだ魚のような目になっていったのでした。読後感もドヨーンという効果音がぴったり。救いがまったくない。
…かといって、読むな!っていうわけではなく、覚悟して読むのを勧めるけど、なかなか薦めにくい漫画だなーという感じなのだった。
ただこれを読むことによって、自分のバネにはなるンじゃなかろうか、と思った、自戒になるだろうから。しかし運が悪いということには解決策なんてものもなく、ただただ神様に祈るとかそういった次元の話になってしまって、僕が敬虔などこかの宗教の教徒だったりしたら、こういう話はきっと神様が…といって片付けることができるのだろうけど、そうじゃないし。宗教とかっていうのはこういった不条理な話の受け皿になっているんだろうな、と思ったのだった。
コレを読んでちょっと楽になった。
しかしそれでも、すごいくだらないどこでもありそうな漫画とかを読むんだったら、これを読むほうが全然マシ。
作者の山野一はねこじるの旦那さんだそうです。
ところで今日ポール牧が自殺したというニュースがあったんだけど、僕はポール牧がこの漫画を読んだんじゃないのか!とか一人でビビってた。僕はコレを日曜日の夕方とかに読んでたら自殺しててもおかしくないなーなんて思っていたので。
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