ヘルボーイ「人外魔境」
ヘルボーイ「人外魔境」 マイク・ミニョーラ
日本語版が出てた。
前回、妖蛆召還でナチス編が終わり、新しいシリーズの幕開け。人魚の深海の話とそれに続く船の墓場へと自身を探すたびに出たヘルボーイの冒険がまとまって読める幸せ。相変わらず気持ちのいい色合いと線、画面のバランスが絶妙で、一ページ一ページ見ていて飽きない。独特の雰囲気もそのままに、妖蛆召還の頃にすでに現れ始めていた、整えてられた線と形の単純化は絶対的に正しい、と思ってしまう。
今月末にはシンシティの新しいのも出るらしいし!アメコミよ、アメコミ。
あと神聖喜劇を全巻読了。
おもしろかった。もう一度読むと思う。
長編を読んだあとの寂しさ、というか…大前田軍曹、村上少尉、東堂太郎、冬木、吉原、、、などの人間の外から見たことと、その人のとった生き方と行動とが見えるようで見えないようで、絶対的なようでそうでないような。。。
自分はこの戦争で死ぬべきだ、と思い、軍隊に入隊した東堂は、いろいろな経緯を得て、自分はこの戦争を生き抜くべきである、へと転進していった。死ぬべき人間ならどんな局面でも死ぬだろうし、他にやらねばならぬことがあるのならば、どんな局面であろうとも必ず生き残るという思想、だから戦地に赴き自身を試すという行為は、とても強い。、、、今生きている人は何かなすべきこと、なさねばならぬことがまだ残っている。
深く読むことでしかわからない長編の強さというのはこういうところにあるのだねえ。
幻冬舎では漫画も出ていて文庫も改めて出るらしい、映画にもなるらしい。
今から神聖喜劇を知っておくのは手である、と思う。お薦めしたい。
-----
また風邪を引いてなおりつつあるけど、もうやだ。治った、って言うとすぐ風邪になるジンクスを打破するには、言い続けるしかない。だから治った。
今笑っている人はその一秒後も笑っているだろう、二秒後も笑っている、10秒後もひきずっているはずだ。そして今笑っているのだから明日も笑うことだろう、あさっても、一週間後も笑っているだろう、だから今笑ってないと、一週間後も笑っているって言うことにはならない。イメージの話だけど。イメージしないと話にならない。
日曜日にはデザインフェスタがあるのでそれまでには何とか治したくござ候。
「日記」カテゴリの記事
- 20170717(2017.07.18)
- 2015年2月20日-2017年1月16日(2017.01.16)
- 2014年02月20日(本は悩ましい)(2014.02.20)
- 2014年1月09日(昨年の総括)(2014.01.09)
- 2013年11月24日(りんごあめ)(2013.11.24)
The comments to this entry are closed.
Comments